Cailor(セーラー)の雑記

パヨニートから左派知識人への道。Youtubeリンク(短縮)→http://urx.blue/WM4E Twitterリンク→https://twitter.com/seichoucailor

Schick社のT字剃刀に、感情が芽生えし時/調味料「アンサイクロペディア」

つい先ほどのことである。私は今、Schick社のT字剃刀を使用している。型番やモデルなどは知らない。別にSchick社に拘って買ったわけでもない。私は寝る前に髭を剃るのだが、この長年のに最近変化がある。悪い変化だ。

 

私の上唇のちょうど上に、小さいが肉眼で把握ができるほどの出来物がある。なので、しばらく髭剃りをやめていた。だが、さすがに浮浪者一歩手前のようになってきたため、これはマズいといやいやながら洗面台の前に立った。

 

半分寝惚けたような顔で鏡を見る。いつも通りだ。

痩せ過ぎの体、貫禄のない肩、こけた頬、半開きの口、虚ろな目。度のきつい眼鏡.....そう、私である。目の前にいるのは私だ。そんなことはどうでもよい。さっさと髭を剃り、出来物を刃で傷つければよい。そのあとは適当に血をタオルで押さえながら、ベッドの中でぼうっとしていればよい。

 

そんなことを考えながら、安いプラスティック製の石鹸箱の蓋を裏返し、軽く漱ぎ水道水を溜め、洗面台の端に置いた。鏡の取っ手を開き、剃刀とシェーヴィング・クリームを手に取った。ぬるま湯で顔の半分を洗い、手のひらにシェーヴィング・クリームを吹き付け、顔に塗る。さて、いよいよ髭剃りだ。いつもとは少し違う気持ちで、いざ向かう。

 

まず、顎髭から除去していく。顎は簡単だ。剃刀を逆さに持ち、力を入れずゆっくりと動かしていく。人間、まだ野蛮だったころの習性が残っているのか知らないが、私はこの、首元の近くに刃物、というのはどうにも慣れない。そんなことを思いながら、顎髭を剃り上げる。きれいに決まった。

 

さて、本命の口髭だ。もう後には引けない。覚悟を決め、上唇の左から剃っていく。左は何のことはない、普通にそれる。いよいよ真ん中だ。平常心で、落ち着いていこう。

 

剃れた。何事もなく、剃れた。なんと。この剃刀は私の肌の突起物を傷つけず、生えている髭のみを静かに剃り上げた。時間にして2秒ほどの出来事である。私の寝惚けた目が大きく見開いた。

 

その後、右の髭を剃り、髭剃り終了。私は頬には髭が生えないので、これで終了だ。ぬるま湯で顔を洗い、タオルで顔を拭いた。だが、私の心は良い意味で動揺している。

 

非常に、大したものだ。私の不器用な手首にうまく対応し、出来物を傷つけることなく髭のみをしっかりと剃り上げた。やっていることは非常に簡単かつ単純なことだが、その中にSchick社の「技術」を感じずにはいられない。名前を付けるならば、私にはお抱えの「剃髭師(テイシ・シ)」がいるのと、同然だ。あとは、私の腕次第か。素晴らしい道具を雇ったものだ。

 

●調味料「アンサイクロペディア

 

アンサイクロペディアというサイトが存在する。これはウィキペディアというフリーWeb百科事典のジョーク版のようなもので、その中身たるやとてもふざけたサイトである。

 

さて、最近、とある新聞社(正確にはその新聞社の発行している月刊雑誌の記事を新聞社自身のWebサイトに引用したもの)が、執筆した論の証拠として、アンサイクロペディア、をソースとした。

 

さて、私もブログで、ウィキペディア等を引用することも多々あるが、 こういう言い方もどうかとは思うが、私はこのブログで一切の広告収入、アフィリエイトを頂いていない。いわば、私が直感で思ったことを、つらつらと書いているのだ。ただ、こういった媒体も一つの信用の、基準となるであろうから、なるべく正確に執筆するように努めてはいる。だが、私には難解な書籍を漁る能力はまだ持ち合わせていないし、それはこれからの課題である。どうも私は昔から本が苦手な節があり、検索バカ、というべきか、物事をなんでも検索して済ませてしまう、という癖がある。本題からそれ過ぎた。

 

まず、第一に考えられる問題点は、「たとえ正しくとも、その論理の評価はサイトの性質上どうしても下がってしまう」というもの。

仮に、「数学に関する新発見」というものがあったとしよう。それが、どこに書かれているか。「そういう専門の雑誌(語彙力を失った。)」「サーバーを用意した専用Webサイト」「新聞の社説」「ポルノサイトのコメント欄」これを見ているあなたは、どこを信用するか。まず、最後の「ポルノサイトのコメント欄」は殆どの人間が除外するだろう。先に述べた通り、アンサイクロペディアとはほぼすべてのサイトがジョークで構成されている。そこから引っ張ってきた、と言っても、なかなか受け入れてもらえないだろう。

 

二つ目は、「ほぼ匿名の誰でも編集できるサイトであり、記載している情報も場合によってはすぐに変えられてしまい、証明が難しい」ということであろうか。